RDI とは・ダイナミックな「生きる力」とは

人や自分とつきあうのが苦手、をなんとかすること

RDI®(Relationship Development Intervention)プログラム

RDIも「脳の可塑性」=刺激により脳は変化する、という考え方を基にしています。

 

定型発達をたどるためのガイドを基本とし、今、お子さんがどの段階にあるのか、次の小さいステップにどんな成長を期待して関われば良いか、アドバイスします。発達障害、学習障害のあるお子さんについて、PYCセラピーを通じ、家庭で保護者が更なる療育を進める流れを作ります。おとなの発達障害にも取り組んでいます。 

 

自閉症スペクトラム障害には、広汎性発達障害、自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症といった診断名が含まれています。知能や言葉の遅れとは関係なく柔軟なものの考え方が苦手で人との関係がうまくやっていけないことを主たる問題として抱えています。

 

例えば...人とのやりとりがうまく起こらない、ということが周囲の変化や新しい場面に対応できないことと直結しています。人とのやりとりで起こる、人の視点を借りるということができない結果、人から見て自分はどう映るのか、に気づくことができないため、自分についての理解、意識を形成することができないのです。具体的には、よくわからない、不安な場面では、他の人がどんな表情をしているか、見て自分の中も参照する、他の人と目を見かわすことなどで自分が落ち着く、ということができないため、とても不安になり、逃げ出したくなったりします。

 

RDI, Relationship Development Intervention「対人関係発達支援法」「自閉症スペクトラム障害があっても変化、成長していける」「なぜならどう関わるかで脳が変化するから」と考えています。

 

行動や症状を何とかしようとするよりも、「どうしてそうなっているのだろう」と考え、認知発達に焦点を当てていきます

 

こどもでも大人でも、より自分自身のことに気づき、周囲の人たちともうまく関係を築いていけるようどう保護者がガイド役をして導くことができるか学ぶプログラムです。コンサルタントと保護者が一緒に考えながら課題として取り組んでいくのは、変化、成長のために必要なダイナミックな知性をどうやって伸ばし、学校での勉強の出来のような一般的な「知性」とのバランスをとるか、です。ダイナミックな知性とは、知識や数、概念の操作、抽象的な理解の指標となる知性(いわゆるIQ, スタティックな知性)とは異なります。ダイナミックな知性に関係するのは以下のようなことです。

 

-動機・やる気:新しいことを試してみたい、知りたい、成長したいと思える

 

-経験共有のコミュニケーション:感じていることや考えを言葉や言葉以外のチャンネルで人と共有できる、相手の気持ちを知りたいと思う、共感できる、人と協力する楽しさがわかる

 

-感情の調整:親子間での感情の共有経験をベースに、人と気持ちが通う感じを自分の安心感の源にできる、自分の感情に気づいてうまく付き合える、パニックになりにくくなる、パニックになっても早めに落ち着けるようになる

 

-エピソード記憶:自分の過去の経験を思い出し、失敗から学び次のチャンスに生かす、自信にする

 

-注意の転換:最初やろうとしていたことを、他のことに気をとられることなく最後まで取り組める(一般に言う集中力の一種)、どんどん変化していく状況、場面、周囲の人たちの様子などに気づき、状況判断につなげられる、場に適応できる

 

統合的な情報処理を伴う認知機能:複数の視点、条件から見て考えたり、いくつもの問題が重なった時にも落ち着いて自分なりの判断ができる

 

-柔軟な思考:白か黒かのどちらかしかない、ではない、その時々の状況や相手に応じて「ちょうどよい」まずまずの判断ができる

 

-創造的な問題解決力:困った問題が起こってもあきらめて投げ出さず、自分なりに問題の解決をしようとする

 

 RDIプログラムは自閉症・脳・発達心理学の最新研究に基づいています。RDIの有効性検証は幾つか行われており、RDIを1-2年のプログラムを実施する過程で診断名が消え、支援級にいた子供は普通級へ全員移れた、という報告ありました(診断には、自閉症診断観察法Autism Diagnostic Observation Schedule ADOSと呼ばれる指標を使っています)。この報告は「自閉症と発達障害」(Journal of Autism and Developmental Disorders, JADD)という学術誌2003年に発表されています。

 

Dynamic Intelligence Program

保護者と子供との間で本来の「ガイド–弟子、見習い」の関係、あるいは姿勢?みたいなものができてきたとき、自分形成のガイドが始まります。自分の感じたことや経験を未来に活かせるような、自分が先に進むための記憶のタグ作りのようなことです。エピソード記憶(経験に基づく自分にまつわる記憶)は感情がキーになって脳のどこかに収まっているイメージですが、そういった経験(自分に関する知識、とRDIの中では呼んでいます)を取り出してこう考えていこう、という意思、意思決定、判断があって初めて次のチャンスに生きる、前向きな「今度はこうしよう」「自分も考えながら、選んで、進む道を極めていける」生きがいや自己効力感のような人生の歩みを進める力が生まれます。人生の中でマイナスの記憶ばかりが強く残り、落ち込みやすい、自分を元気づけて前に進むのが辛い、という特徴を自覚する、大人のASDの方には、自分に必要なのはそういうことなのか、と納得できると思います。 

 

RDIが基づく理論についての説明へ

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Yasuko Sugawara M. Ed.  Counseling Psychology

iLs Practitioner, RDI® Certified Consultant

Certified Clinical Psychologist in Japan