自閉症とは

自閉症とは、自閉症スペクトラム障害という名前で、広汎性発達障害、自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症といった診断名が含まれています。知能や言葉の遅れとは関係なく、柔軟な行動や考え方が苦手で、集団の中でうまく行動できなかったり、お友達と遊ぼうとしない、人との関係がうまくやっていけないことを主たる問題として抱えています。

 

お勉強はできる、でも、人とはうまく付き合えない、その結果、自分の世界にばかりいる、人とのやりとりに乏しく自分の調子が整わない、自身ともうまく付き合えないという大人が一例です。

 

一方、小学校入学前のお子さんの場合、診断名をはっきり告げるお医者さんは多くありません。

 

「社会性の遅れ」「言葉の遅れ」

 

と言われることがほとんどです。

 

その主な原因は、

 

「お子さんの不安が強いためではありませんか」

 

その結果

 

「お子さんはあなたがどう思っているか、お顔や表情、気持ちに鈍感ではありませんか」

 

[問題の表れ方]

 

→同じもの、知っていること、好きなことにこだわる、変えることを嫌がる【脳の同じ神経回路を使うと安心、そこばかり使う】

 

→新しい場面や相手が苦手【どんどん新しい、知らないもの、相手の表情や言葉などが変わっていくのについていけない】

 

→相手と気持ちが通じて安心することができないため、自分で落ち着くことができない、イライラする、キレる

 

→ことばで自分のストレスを表現できないため、たまった感情を爆発させる、かんしゃくを起こす、怒る、叩くなど行動であらわす

 

→勝ち負けにこだわる【自分の思った通りでないと、不安がさらに強くなり耐えられない、勝つことも負けることもある、という見通しが持てない】

 

→思っていたのと違うことが起こると怒る、駄々をこねる【色々なことが起こっても、元々の自分が大丈夫、戻れると思えない、エピソード記憶*が持てない】

 

そもそも言葉の遅れは、やはり不安が強いため

 

赤ちゃんの頃から何百万回も見てきたはずなのに、

 

ーお母さんやお父さん、みんなの顔や表情を見ない

 

ー見ていたのにピントが合っていなくて相手の顔も口もよく見ていない

 

ー自分の体がどこにどうなっているかがよく分からない=相手の声(の周波数)が聞き取れていない

→そのことば、音をどうやって出すのか分からない

 

など、多くのすれ違いの積み重ねの結果と考えられます。

 

この不安の原因は

 

〈お子さんのからだの中・感じ方が不安定で、自分のカラダからも、外の他の人からも安心の合図を受け取れていないから〉

 

です。ご両親が悪いことは何一つありません。

 

からだを整えるところを手伝い、お子さんが安心して目が合うようになったら、本来のことばや気持ちが伸びていくよう、接し方をひとつひとつ合わせていけばいいのです。


どのあたりが不安の「もと」かな?

 

一緒に探しながら、お子さんが安心して、お母さんお父さんと一緒に前へ進めるよう、

 アドバイスいたします。

 

この時 Safe & Sound Protocol™️は有効なツールです。

 

不安や怖さの根っこで動く扁桃体の周辺へ安心・安全の感覚を届けるSafe & Sound Protocolを試すことで、この仮説が当たっているかどうか、かなり推測できます。