FAQ:Safe and Sound Protocol, SSP

弊社のサウンドセラピー8週、シンプルSSP、グループSSP(オンライン・リモート)などホームプログラムを組み合わせてSSPを使い始める方向けの「よくある質問」コーナーです。4つのトピックごとにお答えします。

①音楽について ②プロセス  ③効果・結果 ④安全性 


①SSPの音楽について

A. SSPってどんな音、音楽?

B. SSPのフィルター・加工とは?

グラフ左:何も加工していないフルスペクトラムの音楽のイメージ(縦軸は音の大きさ、横軸は周波数)

グラフ右:左の音楽に、研究に基づくアルゴリズムによってフィルターをかけたSSPのイメージ

 

 

(続く内容)

C. SSPの3種類とは

D. SSPを聞くためにどんなヘッドフォン/設備が要る?

...などが続きます

 

Q1. 触覚過敏などあってヘッドフォンが苦手な場合?

 

 よくあるご質問です。

 

 SSPのプログラムの中で、Coreは出来るだけヘッドフォンで聞くことがマニュアルで推奨されていますが

 

 別のプログラム Connect などは、ヘッドフォンで聞く指定はなく

 スマホやスピーカーなどから流して聞いて構いません。

 

 なんとなく聞いてみるうちに、ヘッドフォンが平気になる例も多いです。

 

 ですので、まずはヘッドフォンでなくとも聞いてみる、というところから

 おすすめしています。

 

 また、Coreについてもヘッドフォン自体が嫌にならないような工夫があります。来談時セラピールームで試していただく、あるいはオンラインでも実際のところを案内していきます。

 

 

 

 

Q2. 一度良くなったとしても、元に戻ったりする?リピートが必要?

 

 どちらかというと、一気に長めの時間(30分〜1時間)を連日聞いていく形で

 改善があったけれど少し経つと、あれ、症状が戻ってきたかな、という例が

 多いです。

 

 そんなSSP後の経過報告やフォローアップから、初回体験は約2ヶ月のプログラムとしています。

 

 自律神経システムへの刺激なので、

 お身体の感覚やお顔の表情などで、穏やかに受け入れられ

 良い感じがするのを確認しながら少しずつ、

 頻度も工夫してゆっくり進めることで、

 効果が感じられたら

 

 効果の定着のために

 

①フォーカスプログラム(症状・目標別リスニング+感覚運動)やヴォイスプロvoiceproを追加する

 

②Safe & Sound ProtocolのConnectーCoreのリピート

 

のいずれかを試した上で選択するのをお勧めしています。

 

 リピートすることで元と同じ症状を改善する、というよりも

 一定の期間(2〜4ヶ月)空けて

 あちこち良くなっているんだけれど

 

 さらにこんな改善を!と目標を立てて

 繰り返してご利用されるクライアント様が多いです。

<SSP効果統合の流れ>

Q3. 補聴器など聴覚補助を使っている場合

 

 お使いの聴覚補助により指針が異なります。

 どのような聴覚補助を使っているかお申し出の上で、ご相談ください。

 

 SSPだけでなく他のサウンドセラピーの知見・ツール・セラピーを加えて補聴器がいらなくなったケースが出ています。

 

 

 

Q4. 言葉が出ていない子供には?

 

 1ヶ月経過しないうちに言葉が出始めて驚くケースもあります。

 

 非言語的なコミュニケーションが成長し、

 内受容覚が変化し、トイレトレーニングが自然と完了する

 など、「成長」が見える


あるいは

 4ヶ月から半年経過した頃に

 やはり違いが出てきた、というケースもあります。

 

 言葉というよりもコミュニケーション、社会交流システム自体が

 動き始めるのが特徴です。

 

 何かをすぐに治す、という見方より

 

 言葉の基礎となる部分

 たとえば、

 顎や口の周りがリラックスして、声が出しやすくなる

 

 などの変化を

 リスニングに他の介入を加えて

 見逃さないようにしていると

 

 そのうち、自然とお友達の近くにいて過ごせたり

 そのうち、声を出し

 言葉になるものが増えていく

 

 という過程を見出しやすくなる

 

 と考えていただけると、

 

 見守る側も

 お子さん側も

 プレッシャーが減って

 リラックスした空間が増え

 余裕があるところに

 コミュニケーションが生まれるので

 おすすめです。

 

 

 

Q5. 聞いている間に寝てしまってもいいの?

 

   お子さんの場合特に、寝る前に聞いてぐっすり...

   睡眠の質が良くなる、という経過がほとんどです。

 

 「途中で寝てしまったら、寝ている間に聞いた分は

もう一度聞かせた方が良いのか」

 

 というご質問がよくあります。 

 

 ここ数年の経過観察と呼吸の分析、研究は世界でも多く行われています。

 

 RSAを使った親子のco-reg研究など、自律神経系の研究は日進月歩です。

 

    弊社では2019年〜

 特に、寝ている時の呼吸データでモニターした研究によって

   

  起きている時よりも眠っている時に聞いた方が

  より神経システムに穏やかに統合される

  ケース例が複数あり

 

  (dysregulationが観察されればペースと内容を調整する)

 

 ポージェス博士に確認したところ

 問題なし、とのコメントが返ってきました(2022年8月)

 

   SSPを聞くと、かえって覚醒してしまう、活性化される場合は

 もちろん、就寝時間のリスニングは合わないという結論となります。

 

 朝に使って、覚醒度が調整され、その日1日の集中力や感情の調整が整う、という報告も多々あります