自閉症カウンセリングにサウンドセラピーを取り入れた結果、本当に色々なお子さんやご両親、大人のお客様に当カウンセリングルームをご利用いただくようになりました。ありがとうございます!
最近増えているのは、ADHDのお子さんとそのご両親だったり、軽い聴覚処理障害(周囲の音に邪魔されて人との会話に集中できない、など)のある大人の方へご家族から勧めがあって来談されたケースです。
最初にご紹介するのは
の3つのケースです。
(1) 10歳の女の子 (自閉症カウンセリング1年半、途中からサウンドセラピーを加える)
温かいメッセージをありがとうございます!
初めてお会いした時、赤ちゃんの頃から気難しくて育てにくく本当に苦労した、とお母さんがおっしゃられたことが印象的でした。
聴覚過敏があって教室で過ごすことが大変だったり、友達とのトラブルがあってなかなか学校へ行けない時期も結構ありました。今思うと、この頃は不安の強さから自律神経系が整わず、相互調整もできず、自分の状態にも気が付かず...経験が「次はこうしよう」とつながるような、エピソード記憶もうまく働く余地がなかったのでしょう。
▷RDIで家庭での取り組み
お母さんとじっくり「一緒に過ごす時間」「一緒に取り組む」をしていくうちに、非言語コミュニケーションが活用できるようになり感情の調整=自己調整が変わりました。
▷身体アプローチ
お母さんが一緒に体を動かすところに相互のやりとりとなる活動、感覚運動の要素をプラス。エプソムソルト、甘い飲み物を避ける、など身体・栄養・有害物質に関係するアプローチが一つ一つ効果をあげ、それが積み重なっていくと、まず集中・覚醒度・入眠が改善。サポートを続けるお母さんの負担が軽くなっていきました。
▷自己調整の変化と対人関係能力の発揮、iLsサウンドセラピーツールの追加
徐々に学校場面での落ち着きにもつながり、びっくりするほど周りや相手の表情をよく見て考えたりできる、本来の姿が現れました。最初にForBrain、次にDreampad, iLs Focus 60を取り入れた頃に、睡眠の質が上がり、調子の揺れが小さくなり始めます。いとこたちと一緒に遊べる、運動会でもベストを尽くそうと頑張る姿に祖父母のみなさまも涙していた、という報告がありました。
▷SSPのインパクト
SSPを聴くと担任の先生から「何をしたのですか、トゲトゲする時がない」と連絡帳に書かれるほど変化がありました。iLs Focus 60をクリニックでのセッションとご家庭との連動で継続追加すると、学校へ出かける準備もスムーズになり、こだわりが減り、登校もスムーズになりました。ヴォイスプロ・セッションにお招きすると、笑顔のお二人にお会いできて、こちらが嬉しくなるばかりです
▷▷▷カウンセリングルーム卒業
お母さんの勇気と粘りの勝利です。お母さんがまずお母さん自身の元気を取り戻そうという課題から始まる RDI に飛び込み、未知の iLs 統合リスニングシステムを試す決断をし、良くなる手応えを確認しつつ当カウンセリングルームとのコラボを続けてくださったおかげでしたね。RDIとiLs、バイオメディカル・アプローチの効果を一緒に実感しました。
(2) 7歳の女の子 (ご両親が脳外科医、サウンドセラピーを希望されました)
うれしいコメントを頂き、ありがとうございました!
遠方にお住まいなので、初回面談で関内に来てくださって以降はスカイプ面談数回と熊谷神経クリニックでのセッションでフォローアップをしてきました。iLs Focus 60 をご購入されホームプログラムが着々と進むにつれ、お子さんはかなり体幹がしっかりし、筋緊張も変わりました。いわゆる眼の色が違う、覚醒度が変わってきた経過はスカイプでもよく分かります。ご両親がフルタイムで病院勤務しながら、iLs Focus プログラムを日々に取り入れるのはかなり大変そうでしたが、効果を信じて継続して取り組んでくださった結果は明らか。2年目春頃からニューロフィードバックを併用したことも相乗効果があったそうです。
治療を開始した1年目少しずつ力をつけていて、教室でもできることが少しずつ増えているのに、担任の先生から心無い言葉を投げかけられることがあり、お母さんからそれを伺うと私の方が怒り心頭。「今に見てなよ!実はこんなに力があるんだけどあなたには判らないでしょ」と言ってあげたい気持ちでした。
現在はコミュニケーションのベースがどうなっているか(特に非言語チャンネル)、注意の転換など取り組みの焦点を絞り、ヴォイスプロのセッションやSSPを追加しようとしています。
ちなみに、右の耳の聞こえが落ちた気がする、とおっしゃっておられたお母様がお祖母様と一緒にサウンドソリを取り入れてくださっています。聞こえが改善したのを確認できたので、ホームページに書いていいですよ、とお許しいただきましたのでご紹介します。
正確にはトマティス・iLsプログラムは共に、聴力 hearing を改善することはなく、聴覚処理=「音を処理する脳の神経回路」をトレーニングすることでこのような変化をもたらす、と考えられます。iLsはサウンドセラピーにバランスをとるなどの前庭系刺激を加えることで脳を活性化させるため、加齢などに伴う聴覚処理や注意力の衰えを回復させます。
(3) 4歳の男の子 (自閉症カウンセリングに最初からサウンドセラピーを組み入れたハイブリッド型)
ちょうど1年、子育てラボでの継続コンサルテーション後にお母様からいただいたコメントです
PYC子育てラボを選ぶ理由:
①先生のお人柄。高圧的でない。すごく勉強されていて素晴らしい先生なのに、こうあるべき!みたいな押し付けがなく、私達のペースに合わせて下さり、その中でやはりポイントを押さえて大切なことを気づかせて下さるので、続けやすい。
②子どもの進歩が目に見えて分かる。
③バイオメディカルを理解してくださっている。サウンドソリ、SSPなど、アメリカで使われ日本にまだ広まっていなくて、自閉度が改善している器具を沢山教えて下さる。
なぜ、他のサービスでない方が良いのか?
RDIで対人関係を改善したかったから。。。
◎新版K式発達検査の変化
バイオメディカルなアプローチをあまり認めないお医者さん・専門家が日本ではまだまだ多いため、このようなコメントを頂いたようです。
分子栄養学などのバイオメディカルなアプローチについてはとても大事な要素だと主張し続けて10年以上になると思います。「自閉症革命」の翻訳をする前から、RDIコミュニティ(世界のASD治療専門家で構成:お医者さん、特に耳鼻科、小児科、小児精神科医、言語療法士、理学療法士、作業療法士、心理職、看護師、自身ASDの子供を持ちコンサルタント資格を持つ親など)で、2006年頃既にアメリカでは取り組みが進んでいました。
先日フロリダでのSSP Gathering で会った、RDIコンサルタント仲間で自閉症の息子さんを育て上げたOT仲間がバイオメディカルおカネがかかるからちょっとやめてみたら、症状が戻ってきて、やっぱり元にもどした、と言ってました。
iLs, SSPのコミュニティでも腸内環境、脳の神経システムから見た炎症との関係、栄養、デトックスからの取り組みはもはや自明のこととなっています。
▷ご両親が本当に協力して日々取り組む
非常にお父さんが協力的で、忙しい中でも関わる時間を確保しながら「一緒にやる」RDIの課題に取り組んでこられました。結果は一目瞭然で、特に毎月取り組みのビデオを撮影しているので、お子さんの覚醒度も違えば表情も違う、一緒に動く・わかることが「うれしい」互いの表情に表れています。
▷ 最初からSSPを取り入れる
言葉の遅れがご両親の一番最初の心配事でした。最初はリスニングプログラム自体どうなんだろう、とちょっと訝しげ?な表情をしていたお父さんが、SSPの後「明らかに違ったじゃない」と言ったのを聞いたお母さんが笑っていました。
▷感覚統合アプローチがとても効果が出た
セッション中での様子から、ご自宅で一緒にできる動きや遊びを課題の一部として提案していました。もちろん通常の療育で頻度は少ないもののOT, STが入っているのですが、お母さんと家庭で取り入れた影響を大きく感じました。
▷サウンドソリがイライラ解消に効いた
サウンドソリのモニターにご参加いただきましたが、朝のイライラが変わった、との報告あり。サウンドソリが途切れた時にイライラが戻ってきてしまったため、サウンドソリ はご購入、継続して使っていただいています
▷ 幼稚園でも、発達検査でも違いが明らか
集団への参加にはっきり違いが見えたらしく、「夏休みの間に何をしたんですか」と幼稚園の先生からコメントがあったそうです。集団での指示に従って動ける、切り替えられる、などの様子が見られた、とのことでした。
RDIは、知能検査のような「静的な」知能も大事だけれど、通常見逃されがちな「動的な」知能をターゲットにしているのであまり発達検査の結果に注目していません。RDIの臨床研究で使われるアセスメントも普通の知能検査ではなく、対人関係能力、柔軟な思考や行動などを比較するテストが中心です。でも、こんなに「言語・社会」が変化したK式発達検査の結果を私はみたことがありません。
嬉しくなってしまう変化がたくさんありました。まだまだ変化と進歩は続いています...
自閉症専門カウンセリングルーム PYC子育てラボのウェブサイトへようこそ!
当カウンセリングルームでは以下のようなご相談をご両親からよく頂きます。
<よく聞く心配ごとTOP5>
お子さんのどんなことに悩んでいらっしゃいますか。よろしければ一度お話にいらしてみませんか?
アメリカでのトレーニングを取り入れ日本の心療内科で19年の経験を持つ臨床心理士が、お子さんに最適なケアをご提案します。
・自閉症(自閉症スペクトラム症)について詳しく知りたい方:
・自閉症ケアについて一般的な流れを知りたい方:
→「子供が自閉症と言われたらどこへ行く、横浜市2019年版」
・当ルームのサービスの流れや特長を知りたい方:
・当カウンセラーのプロフィールや考えを知りたい方:
・家庭でできる、関わりながら様子を見る時のポイントが知りたい方:
PYC子育てラボ(自閉症専門カウンセリングルーム)
〒231-0032
横浜市中区不老町1-2-1 中央第6関内ビル302
こんにちは。すっかりブログをご無沙汰しております。自閉症専門カウンセリングルーム、臨床心理士の菅原です。
なんと7月が今日で終わってしまうのですね。湿気も多くて曇りか雨の日ばかり。。。調子がなかなか整わず、辛いですね。コロナの状況も厳しく、先が見えない感じが続きます。
一方、その間私は何をしていたのかというと...
ポリヴェーガル理論てなんなのだろう、ということについて、だいぶシンプルに伝えることができるようになりました。理論に基づき開発された Safe & Sound Protocol™️を実践するうちに、実際体験されたクライアントさんからの声を伺い、整理されてきたのです。
ポリヴェーガル理論が提唱する、自律神経システムが「安心」「安全」を感じるための要素は3つあります。
上の図は、Deb Dana によるもので、最新のSSP Digital Facilitation Certificateの研修で使われたイメージです。
このご無沙汰の間、Safe & Sound Protocol™️をリモート配信で、お付き合いの長いクライアントさんの皆様にプロジェクトご参加いただいています。ここまでの呼吸プロファイル関連研究からベストの効果をあげるよう、それぞれの方に合わせた準備とフォローアップを行う形式です。上の図は現在SSPが与える効果について各神経系とのつながりがわかるものです。
そしてなんとこの間!日本臨床心理士会新型コロナウイルス対策援助対象に認定されました。
疾病への効果・関連研究も進んでいます。
SSPのFacebookでここ数年多く、親御さんからの問い合わせが続くのはPANDA、小児自己免疫性の精神神経疾患のお子さんに効果があるのか、ということです。ほかにも遺伝性の疾患、例えばプラダウイリーPWSについては継続した臨床研究が行われています。
大人も子供も、試していただくうちに、よくあるのは消化器系の反応。SSPは腹側迷走神経系への刺激、かつその神経伝達はとても早い! 「なんかやだな、学校行くの」となると結構すぐお腹が痛くなる、といった例でもわかる通り、神経システムの反応の中ではとても早いわけです。
こんにちは!自閉症専門カウンセリングルーム、臨床心理士の菅原です。
外出制限も続き、なんだか閉じ込められていて気持ちも上がらない、体調もすぐれない...ダメダメループになりがち、など報道もよく目にします。
ところが!
私のところでいろいろ相談して取り組んでいるお母さん方とお話ししていると、むしろ、この時期だからできることが充実し、よかったかも! とか
子育てする側もエネルギー充填できたりしちゃって、もしかしたらこの時期は棚ぼたかも、
なんてお話が増えてまいりました。
直接お会いして、もらえるエネルギー・相互にやりとりするからこそ生まれる新しいアイディア・限りない発展のチャンスなど、代わりになるものはない。
けれど、今・ここで、何かできることがあるかも、とちっちゃな光が見えると、これも良いかも、あれも良いかもと視界が違ってくる、こんな経験ができるのも、引き続きお付き合いいただいているから。
本当にありがたいことです。
話はテーマに戻りまして、こちらは自分の声と骨、脳のループのフィードバックを使うサウンドセラピーツールです。
ForBrainは、イギリスの教育に関係するテクノロジーに与えられる賞 Bett Award(2015)など、数々の評価もあり、家庭だけでなく、学校・セラピーセンター・言語聴覚士セラピーなどで長年使われています。
私のところでは、基本的な聴覚処理の様子と合わせて身体・感覚・認知各領域についてアセスメントした上で、リスニングプログラムで聴覚処理を整えながら、あるいはある程度調整がうまく進んだところで、ご家庭にお貸しして使っていただくことが多いです。
来談して試していただく、あるいはサウンドセラピーのセッションでヴォイスプロなど使って調整していくことが難しい情勢で、特にフォーブレインをご自宅で並行して使っていただくことが発達支援ツールの一つとして、より大事になってきます。
これまで時々安くなるセール期間にブログでご案内してきましたが、今後アフィリエイト利用で40%安くなるそうです。
◉空導とは
耳の中を通って、空気が振動して伝わってくるのが空気伝導、空導 Air conduction ですね。
図は中耳の構造です。
中耳を通って、3つの小さい骨に伝わる振動を、図のような構造を介して、聴覚神経へ伝え脳神経回路が処理することで、音を脳は受け取ります。
遠方にお住まいのクライアントさまです。
お父さんが、はるばる横浜にお越しになりSSPを体験して導入を決意、実際ホームプログラムを実施したのが昨年の8月でした。
ご自宅で8歳になる息子さんを抱っこ・おんぶしたりしながら、SSP実施。これはいったい??とご家族も不思議に思っていたかもしれません。
SSPを聞いている途中のお顔の写真含め、詳細な報告をいただきました。直後の様子にも少し変化がありましたが、どうなっているかなーと思っておりました。
すると!
1月末にこんな嬉しいメールが届きました。現在続きのホームプログラムを開始するところです。
>菅原靖子様
>あけましておめでとうございます。
>昨年は大変お世話になりました。
>ずいぶん、ご無沙汰してしまいました。
>〇〇もあれから本当にいろいろと変化がありました。
>まずびっくりするほどに明らかな変化で言葉での指示が通るようになりました。
>声かけだけで一緒に過ごすことができます。
>コトバはまだはっきりと出ませんが、模倣をさせるとお菓子が欲しい時などですが、頑張って模倣するようになっています。
> 外出時にはトイレも身振りですが、明確に教えてくれるようになってきましたし、不快感も感じているようでせかすようになってます。
>以前は車に乗っても助手席が自分の席と思っているようでしたが、最近はお兄ちゃんや妹たちと一緒に過ごしたいようで自分で後部座席のお兄ちゃんと妹の間に座ってます。 外で歩くときもお兄ちゃんと歩くようになりました。
>ほんとに最近ですが、言葉と同じぐらい課題だったトイレの大の方を自分でトイレにいってするようになりました。急に変わったので、こちらもなぜ?とびっくりです。
>菅原さんからSSPをお借りして半年でものすごい勢いで変化してきています
>本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
>以前にご紹介のあったサウンドソリ、ホームプログラムも希望できればと思っています。予定できればと思いますので、ご都合など教えてくださると嬉しいです。
上記のような変化がSSPを通じて起こったということは、
1)聴覚刺激が有効だった:人の声の範囲の周波数に聴覚処理を整えることが言葉・神経システムその他の基礎部分の成長のために有効だった
2)聴覚を窓口とした迷走神経への刺激が「安心と感じるシステム」を稼働させた、五感三覚などから脳に届く「安心」して大丈夫、というメッセージ、ニューロセプションが変わり、周囲からの感覚入力が本来のシステムで処理され神経システムに定着し始めた
3)神経システムが整った結果、トイレの問題は内受容覚につながっている自律神経システムの本来の成長の過程をたどれた結果改善した
といった見方ができます。
SSPの前から、こういった変化がお子さんに起こることはよくありました。対人関係発達支援法 RDI, Relatioship Development Interventionsを通じ、
・自分の表情⇆相手の表情、相手の音調への気づきが増しコミュニケーションがつながった(→安心感、ニューロセプション↑)
・co-regulation(相互調整・相互循環)が増えていく:周りの人とのやり取りが増えて「知りたいから見る」「わかる」「できる」「自分でやりたい」が増す
が大きな要素です。ただ良いサイクルが回り始めて半年はかかる...
よく考えてみるとSSP後半年経ったのと同じことですね。でもすぐ見える変化もある、というのがSSPの特徴です。
SSPは5日間のアプローチで、今回のお子さんの場合は、その前後からご両親の注視・ポイントを押さえた関わり・介入で変化を見た末の6ヶ月だったと言えると思います。
元来SSPは単独で完成するプログラムではなく、目指す改善や成長に合わせて、前後にいろいろなご提案をくっつけて進めています。開始前に準備の音源・リスニング、サウンドセラピーツールを取り入れ、SSP後にも効果を維持し高める介入法をご家庭の状況やお子さんに合わせて選び、お勧めしています。
ちなみにこのご家族は大家族でご兄弟が多く、おじいちゃんおばあちゃんがご一緒にお住まい、お父さんが臨床心理士・公認心理師、お母さんが小学校教諭をされています。車で出かける時の「一緒」うれしいですよね!!
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You can't give up what you hope for your child!! Ask about what we can do for ASD, ADD, ADHD, SPD, Dyslexia, Dysgraphia, Hyperacusis or other problems when children learn to grow, confident in navigating in a dynamic world.
You can book an initial meeting on Mondays, Tuesdays and Thursdays, 9am through 4 pm.
Yasuko Sugawara M. Ed.
Counseling Psychology
SSP & iLs Associate
RDI®Certified Consultant
Certified Clinical Psychologist in Japan