軽度の聴覚処理障害? Auditory Processing Disorder, APD傾向

<サウンドセラピー導入セミナー資料>

出典:ポージェス博士プレゼンテーション@2019/SSPGathering

弊社では

  • 2016年からiLs統合リスニングシステム(Dreampad, Focus System, Voice-Pro)
  • 2017年からSafe & Sound Protocol, SSP

を取り入れ、APDの症状があるお子さん〜成人の方にSSP+αのプログラムを実施してきました。

 

アメリカでは2007年〜iLs社により90%以上の症状改善などの臨床研究データUnyte-iLsサイト(英語)へ遷移します)が出ています。

 

弊社では、iLs Focus System フォーカスシステム、Safe and Sound Protocol, SSP とで、聞くだけではない独自の工夫をしたところ

 

成人10名以上の方よりAPD症状が改善した、と評価をいただいています。

 

私自身も「周囲の音の中で相手が何を言っているか聞き取れない」と気づいたことがあります。その頃は SSPと呼吸エクササイズなどの実験をしていた時期で、ふと気がつくと解消していました。

 

神経内科など心療内科に限らず、連携する医師からも似たような経験談を聞いています。

 

APD症状、つまりは聴覚処理の状態は、特に自律神経システムの状態などにより脳へどう情報を届けるかが変化し、調整される、変更が可能だという例と考えています。

 

弊社でのAPD対策を経験した成人の方で、評価報告がまだの1名は、ボディワークの専門家の方ですが、「コロナ禍で人の多い飲み会などがなかったので、相手の話の聞き取りが改善したか確かめられていない」方です。

 

=2010年 iLs フォーカスシステム+感覚運動(作業療法領域)を加えてAPD治療をした研究論文より=

 

聴性脳幹反応(ABR:上のグラフ)は、脳波に似た電気生理学的検査で、脳幹を通した神経の動きを測定するものです。ABRは、脳幹で耳がうまく協調しているかどうかを示す客観的な検査で、協調していない場合は、片耳で聞いているのと同じような状態になります。これは深刻な症状であり、聴覚が処理する音質、定位能力、聴覚的図地識別の分野の問題として現れることがほとんどです。

 

介入前のABRテストでは、児童 29人全員が片耳で聴く場合と両耳で聴く場合の差がほとんどありませんでした。介入後の検査では、29名全員が正常範囲に収まっています。

論文のリンクはこちらから

ダウンロード
APD, 聴覚処理障害の治療に関する論文 .
Auditory Processing Disorder, APDに関する治療研究例PDFです
引用元リンクはこちらhttps://integratedlistening.com/research/auditory-processing-disorder-data-from-therapeeds-center-fort-lauderdale-fl/
APDresearh-2010.pdf
PDFファイル 319.6 KB

◆チェックリストで、聴覚処理に関係する様子を点検してみましょう(13歳以上の方対象のアセスメントです)

 ⬜︎他の人が言っていることが聞き取れないことがある

 

⬜︎何?え?と言ったり、説明を繰り返す必要がある、視覚的な情報の方が入りやすい

 

⬜︎声の調子、表情を受け取り損なう(例、怒っている声と冗談で言っている声の区別がつかないことがある)

 

⬜︎指示に反応するのが遅い 

 

⬜︎サイレンや花火のような音、けたたましい音、パンパンが嫌い 

 

⬜︎音が似ている言葉を取り違える 

 

⬜︎音がどの方向からきているのか判断が難しい 

 

⬜︎他の人に言っていることがわかってもらいにくい、発音が明瞭でない、ボソボソ話す 

 

⬜︎話すトーンが単調だ 

 

⬜︎会話や説明をうるさい環境で聞き取るのに苦労する 

 

⬜︎音のせいで割と気がそれる、集中力を失う 

 

⬜︎考えをまとめるのに苦労している、言葉がつっかえる 

 

⬜︎音読がスラスラできない 

 

⬜︎字を書くのが苦手だ 

 

<結果の点検>

いくつ、当てはまりましたか?

 

話したり考えたり、字を書いたり読んだりすることと聴覚処理は大きく関係します。

 

症状の頻度や程度にもよりますが、チェック項目に2つ以上該当する場合、軽度のAPD傾向にあるかもしれません。

 

聴覚刺激、リスニングと体を動かすセラピーで身体・感覚のつながりを調整することで改善できる可能性があります。

 

まず

 

Safe & Sound Protocol™️<人の声の範囲の聞き取りを改善するプログラム>

 

でどれだけ症状が改善するか、試してみることをお勧めします。