自閉症スペクトラムの人はみんなそれぞれに違うので関わり方がとても難しいのですが、大人でも子供でも本当の気持ちの通うコミュニケーションをしたい、と思ってこれまで色々な方と試してきました。RDIではコミュニケーションに関して以下のような考え方に基づいています。
人と人がコミュニケーションをとるとき何より最初にお互いに情報をやりとりしよう、と気持ちが合わなければ始まりません。話しかける方に本当に言いたいことがあるだけでなく聞きたいと思っている相手がいなければ成立しません。
コミュニケーションのちからはことばが出るようになる前に非言語的な部分で飛躍的に発達します。ことば以前に身につける大切なちからとして、人とやりとりをするちから(competence in interaction)なにかひとつ人と共通のものに意識をむけること(joint attention)他の人と関わりたいと自分から感じる気持ち(internal motivation to interact with others)自分から関わりを始めるちから(initiation)どんなことが起こるか予測するちから(anticipation)困ったとき誰のどんなところをみれば自分に必要なことがわかるか参照するちから(social referencing)やりとりを続けていくちから(co-regulation)自分と他の人が別々の意思を持つ存在だとわかること(sense of self vs. others)などがあります。
ことばは本来何か考えた結果、あるいは考えなくても無意識に行動した結果生まれます。こどもたちがことばを使って話し応えられるということは飛行機(つまり言葉という形に現れる乗り物)の自動操縦ができるようになっているのと似ています。
ことば/言語は人とやりとりをしようという意思と無関係におこることがあります。自閉症の人は自分自身にも聞いている相手に対しても中身のないことを言うことがあります。
本来の典型的な発達が進み2歳を過ぎると、第二のコミュニケーション革命「自分の中の会話」(communication with self)が始まります。これはよく考えたり(=内的思考のための言語)自分自身をコントロールできる(自分の感情や行動を意識しコントロールする)ようになるために不可欠なものです。
言語と思考は互いに影響しながら発達します(認知が感情と一緒に発達するのも同じです)。よく考えるようになったわけでもないのに発語が増えたとしたら、ことばに本来の意味がついていない可能性があります。
わたしたちの日常の中で会話の80%は特に相手の反応を得ることを目的とせず、経験や考えを共有しようとするものです。このタイプのコミュニケーションをdeclarative communicationといいます。
自閉症の人に話しかけるとどうしても質問、命令、促しになってしまうことが多くなり、決まった反応を求めるコミュニケーションになりがちです。このタイプのコミュニケーションをimperative communicationといいます。
自閉症の子とやりとりをするときこちら側が働きかける方法を変えると直接子から返ってくる応答ややりとりを変えていくことができます。以下のような例があります。
ーかける言葉の数を減らし、ことば以外の方法のやりとりを増やす(non-verbal communication)オーバーな程に顔の表情やしぐさ、身振り手振り、言い方や早さ、声の大きさを変えるなどことば自体を使わないで大切な情報に気づきやすいようにする
ー話す早さをゆっくりにして、こちらの言おうとしていることがよくわかり頭の中で考える時間をとってよく考えた後反応できるようにする。答えが返ってくるまで45秒は待ちましょう。
ー言葉数をその子と同じくらいに合わせる。たとえば2、3語でその子が応えるならこちらも同じくらいの言葉数で返す。もしまだことばが出ていない場合かけることばをできるだけ短くする。
ー会話をつなぐとき、ちゃんと話の流れにあったことばを返すまで待つ。
ーことばが出る前に考えが先に来ているか、確認する
ーコミュニケーションの量ではなく質•内容を大切にする
ー本来の会話の構成であるdeclarative 80% imperative20%にする
PYC子育てラボのウェブサイトへようこそ!
当セラピールームでは
以下のようなご相談を
①ご両親
②聴覚過敏(聴覚処理障害含むAPD/APD/Lid・触覚過敏などあり、もしかしたらグレーゾーン?と感じる思春期〜成人の方
③本来のエネルギー・やる気・集中力・あきらめない力(レジリエンス)が色々な治療をしてもどうしても回復できていない感じがする当事者、その保護者、成人の方
...例えば cPTSD, mTBI, 軽度外傷性脳損傷
からよく受けます。
<よく聞く心配ごとTOP6>
どんなことに悩んでいらっしゃいますか。よろしければ一度お話にいらしてみませんか?
アメリカでのトレーニングを取り入れ実践し、日本の心療内科で20年以上の経験を持つ臨床心理士が、最適なケアをご提案します。
・発達障害・自閉症(自閉症スペクトラム症)について詳しく知りたい方:
・コミュニケーションが苦手な子供のために家庭で保護者ができることを知りたい方:
→「オンライン対人関係発達支援セミナー」▷2022年「コミ力©︎基礎セミナー」
・当ルームのサービスの流れや特長を知りたい方:
・当カウンセラーのプロフィールや考えを知りたい方:
・ Polyvagal 理論・Safe & Sound Protocollについて知りたい方:
→「Polyvagal理論とは」「SSP: Safe & Sound Protocol」
・バイオメディカル「身体がちゃんと機能するところから整えましょう!」に関心がある方:
3月になりましたね!
PYC子育てラボ 臨床心理士・公認心理師の菅原です
2017年より、Safe and Sound Protocol, SSPを<お子さん+保護者>だけでなく、中学生〜大学生・成人の方へご利用いただき、高評価をいただいてまいりました。
ただ、基本的な営業体制が平日のため、土日しかお休みがない方にご案内が難しい状況が続いていました。
この3月より、土曜日不定期ではありますが月に1日以上営業日を設定し、ご来談・オンラインセッション共にご利用いただけることとなりました。
そこで念願の
《オンライン・リモートでのSSPグループセッション》
を開始いたします。
Safe and Sound Protocolが効果を上げる条件は2つ前のブログでもご紹介しています。
SSPが効果を上げる3条件をシンプルにすると
の3つです。
そんなわけで、身体や感覚の違いに気づく「目安」や「きっかけ」は
こちらからも常に提案しますが、
どの部分が「これ!」とフィットするか、みんな一人一人異なります。
神経システムは違うんだから当たり前です。
個別の8週プログラムでフィットする内容やペースを探すのが本来一番です。
そんな中、これまでも
・マインドフルネス・瞑想法・メディテーション・ヨガ・リストラティヴヨガ...
・ソマティック・エクスペリエンシング SE, TRE、ボディコネクトセラピー、IFS...
の知恵をもらって、
あるいは
そのプラクティショナー・トレーナー・コーチの方が弊社でのSSPを経験、
ダイレクトなフィードバックを山ほど与えてくださり
SSPを生活に取り入れて、どう「身体の声を聞く」体験とその軸を保つか、コツが見えてきました。
そうなんです「お身体に注意を向ける」何か共通なものを
として、オンラインのSSPグループができる。
その「何か」をコラボさせる企画です。
第一弾コラボ企画は「SSP+ずぼらヨガ」
「ずぼらヨガ」ご存じでしょうか??
心療内科のデイケアや、SSP個別サポート
(もう2年以上、週2回程度SSPを聴きつつ、内科の病や消化器系の不調を治してきた方がいます)
など、SSPを紹介する前から、もしかするともう4年くらい?
たくさんこの「ずぼらヨガ」の助けを借りて
「おおっ、ちょっと体が違うかも」
という声を引き出してまいりました。
<このブログのまとめ>
成人の方がSSPを体験するためには
「サウンドセラピー8週プログラム」に加え
個々のニーズに合わせた体験が可能となります
PYC子育てラボ(発達支援セラピー・カウンセリング)@piccolo山下公園
〒231-0023
横浜市中区山下町28-2-311
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WE can stick to what you hope for your child! He or she will definitely be able to see what they'd love to be along the way of growth and development. Ask about what we can do with parents for ASD, ADD, ADHD, SPD, Dyslexia, Dysgraphia, Hyperacusis or other problems when children learn to grow, confident in navigating in a dynamic world.
You can book an initial meeting on Mondays, Tuesdays, Thursdays and Fridays, 9:00 through 17:00. We accept referral from psychiatrists to offer 20 minutes’ free preliminary online meeting on Mondays & Fridays.
Yasuko Sugawara M. Ed.
Counseling Psychology
Safe & Sound Protocol™️ Provider & Unte-iLs Associate
AEDP Therapist
Certified Clinical Psychologist in Japan
PYC Child Development Laboratory
#311 28-2 Yamashita-cho Naka-Ward
Yokohama, Kanagawa
Japan 231-0023