サウンドセラピーはリスニングセラピーとも言います。
音が聞こえる仕組みとして、基本的に空気を伝わって聞こえる「空導」、人間の骨を伝わって聞こえる「骨導」の二つがあります。
ここで紹介するのは、ヘッドフォンを使って一定の音楽・曲・音を聞く療法です。
耳を覆う形のヘッドフォンを使わないで使えるツールとして、骨導で音楽を聴く枕 Dreampad, 自分の声を骨導で聴くヘッドセット ForBrainもあります。
紹介しているサウンドセラピーやツールは、だいたい骨導の前庭系刺激をジャンプ台のように使っています。SSP, Safe and Sound Protocolだけ、骨導が含まれていません。
サウンドセラピーの紹介(1)
〜SSPとサウンドソリ〜
サウンドセラピーの紹介(2)
〜iLs フォーカスとボイスプロ〜
サウンドセラピーの紹介(3)
〜ドリームパッド(枕)とフォーブレイン〜
発達障害、聴覚処理の問題、聴覚過敏やADHDに効果的なサウンドセラピーとは
今まで全然注目を浴びてこなかった脳の「皮質下」への刺激で、脳が機能的変化や構造的変化を起こすことから、サウンドセラピーは有効であるということが分かってきました。
ADHDや行動・衝動性の問題を抱える人は、(思考、運動、バランス維持のタイミングを調整する)小脳の体積が低下していて、それが「待てない」衝動性の問題を抱える子供の「行動のタイミングをうまく計れない」につながります(注:改善すれば、体積も大きくなる)
サウンドセラピーは「小脳」とそれに結びついた前庭系に大きな影響を与えるため、
報酬を処理する脳領域(何かを達成した時に快感情を生む)
注意をキープすることに関与する皮質の領域
などを活性化して強化します。
さらに音楽と運動療法による前庭系の刺激は、注意に関与する神経回路の一部を構成する他の皮質下の領域、大脳基底核への信号の送出を引き起こします。
大脳基底核は、目の前の課題と関係ないことをしない、脳を抑制する注意力をキープ(集中力の維持)しますが、ADHDの人は、それが小さいことが分かっています。
大脳基底核の活動が低下していると、その人はよく確かめずにものごとに飛びつくようになり、「活動過多」や絶え間なく思考がアイデアが浮かぶ兆候があります。
👂「脳はいかに治癒をもたらすか」ノーマン・ドイジ
という本によって、サウンドセラピーの研究や実践がどのように実際に効果をもたらすか、よく説明されています。(以下、この本の内容から引用します)
サウンドセラピーは直接、脳の前頭葉に届くわけではなく、入力された感覚刺激を処理する皮質下のさまざまな領域に達します。
刺激されるのは
大脳基底核
報酬回路
網様体賦活系
前庭神経核
迷走神経など
です。
脳の皮質下への働きかけ
サウンドセラピーがなぜ発達や注意に効果をもたらすのか?
それは脳の一番上にある薄い層、皮質の下にあるがゆえに「皮質下」と呼ばれる部分に働きかけるからで、皮質下の脳は、その機能を無視されてきた歴史があります。
理由は2つ。
私たちは複雑で自動的な動作(歩行のようなきわめて「自然」なものも含む)を二ステップ で習得する。まず、あらゆる細部に注意を払いながら学習する。たとえば、子どものピアノ の練習を想像してみればよい。この意識的な学習の段階は自動的なものではなく、心的努力 の集中を必要とする。それには、 前頭前野(額の背後に存在)と皮質下(脳の奥深く)の 神経回路が関与する。
さて、約4年前(2019年現在)、自分がサウンドセラピーの実践者となるためにどのトレーニングを受けるか、自分自身の体験をし、悩みました。
「脳はいかに治癒をもたらすか」で紹介されているトマティスから始まった 3大サウンドセラピーです。
①アルフレッド・トマティス(フランス)🇫🇷
トマティスリスニングセンター(東京)
当時両国にあったトマティスセンターでサウンドセラピーを主人とともに体験しました。森田先生・丸山先生ありがとうございました。
アセスメントでは、各周波数の聞き取りの状況、空導・骨導での違い、身体の状況との関連などきちんと検査して説明を受けられます。
必要な頻度通ってリスニングするのは難しいのでSolistenという機器レンタルで4か月聴きました。
ただ、当時交通事故で九死に一生を得た弟が入院、繰り返し手術を受けていた時期で立ち会いほか全ての手続きや問題処理に追われ、実家父の入院加療も続いていて、仕事もまともに行けなくなっていました。トマティスの指示通りではなく本来の効果を発揮できるような聴き方とはなっていなかった可能性があります。
トマティスのツールでPYCでもレンタル、あるいは購入のお手伝いをしているもの(アフィリエイト割引適用)
*ForBrain(自分の声が骨導で聞こえる、聴覚と発話・発音のフィードバックループを利用するヘッドセット)
*Pronounce(Forbrainの機能を英語、フランス語、スペイン語に特化)
*Soundsory(ホームプログラム用・集中力/記憶力の改善・発達障害の聴覚ー感覚刺激による自己調整の効果) 1日30分×40日のプログラム
横浜・関内のオフィスでサウンドソリ Soundsory のレンタルをプログラムの最初に取り入れるMFキッズを開始しています。
②ポール・マドゥール(カナダ)🇨🇦リスニングセンター
千葉に認証セラピスト 井上慧子さんがいます。メルマガ購読しています。
③ロン・ミンソン(アメリカ)🇺🇸
iLs 統合リスニングシステム:iLs Focus System というリスニング+感覚統合のプログラム(ホームプログラム、レンタルも可能)とVoice-pro System, Pro System というシステムがあります。
最初に使うのは、iLs Focus 60/30 システムというリスニングプログラムで、基本的な聴覚処理・身体・感覚の調整、集中力注意力改善、聴覚処理と読解、パフォーマンスアップ、目標別の構成です。
1セッション1時間ですが、セラピーや日常生活の中で15分ずつ、30分ずつなど、聴けるタイミングや時間に合わせて使います。iPodに音楽とアクティビティ動画が入っており、空導骨導を別々にコントロールするアンプが付いています。
1)Calming Program 10セッション
2)Sensory & Motor Program 60セッション
3)Concentration & Attention P 40 セッション
4)Reading & Auditory Processing P 40セッション
5)Optimal Performance I 24セッション、II 24セッション
Sensory&Motor(追加用)10セッション
感覚運動の活動リストと説明、実際の動きの動画がついています。大人用、幼児用それぞれ10種類の動き×10セットついています。この活動リストの内容には、
他多くの要素が含まれています。最近、Balavisx含め、いろいろな感覚運動のプログラムが出てきていますが、どうなんだろう?10年来のアメリカのOT仲間に聞いてみました。iLsの活動リストは以上の5つほかの要素を取り入れた包括的な内容になっているとのことでした。
1セッション、1時間のリスニングのうち最初の15分〜にリストの運動を取り入れるのが基本形です。
トレーニングを受ける前に、体験のみならず、内容や手法についても出来る限り調べました。
それぞれの手法の根本はトマティスなので共通で、例えば「お母さんの声を加工して使うプログラム」も可能、ということが私にとって大事なことでした。
当時、カナダへ長くトレーニングへ行ける状況になかったこと、ASDとADHDの併存がかなり多いこと、聴覚刺激だけ、よりも聴覚+身体のアプローチがよりASD・ADHDの治療に効果があると考え、iLs 統合リスニングシステムを選び、トレーニングを受けました。
そして2017年春、SSPを日本で初めて導入した時
「脳はいかに治癒をもたらすか」はポージェス博士の研究、「中耳の筋肉」と表情の関係性も指摘されていることも書いています。 2017年春、紹介されていたSSP, Safe & Sound Protocol を日本で一番最初に使ってみました。
「中耳の筋肉」、アブミ骨筋を調節する「顔面神経」は、まぶたを上げ、表情をコントロールする筋肉を調整していて、誰かの話に興味をもつと、その人の音声の周波数に合わせられるよう中耳の筋肉は収縮し、まぶたは開いたまま。つまり表情に出てくるのです。
中耳の筋肉を鍛えることで、相手の表情への注目が変わるだけでなくその人自身の表情も違ってくる。
それは実際、長年RDIを一緒にやってきた方がSSPを使ってみたとき、起こりました。その方のお父さんが、すごく穏やかでいい表情をしていた、とすぐコメントされました。何かこだわりと違うことがあるとかんしゃくやパニックがあった場面でも、一切そういったことがなくなり、作業所のスタッフもびっくりしていた、とのことです。
SSP Gatheringでも確認してきました。SSPの次に使うプログラムはリスニング40セッションが20セッションに短縮できるなど、より少ないセッションで同じかそれ以上の効果を出せることもわかってきています。
また、私のセッションでは、使うのがSSPでもiLsでも、感覚運動をしながら相互性のある活動を可能な限り取り入れています。相互調整(ポリヴェーガル理論・RDIの基礎として共通 Co-regulation) と自己調整がうまく働くチャンスを生かさないなんて、もったいない!という考えです。
発達障害専門カウンセリングルーム PYC子育てラボのウェブサイトへようこそ!
当カウンセリングルームでは以下のようなご相談をご両親からよく頂きます。
<よく聞く心配ごとTOP5>
お子さんのどんなことに悩んでいらっしゃいますか。よろしければ一度お話にいらしてみませんか?
アメリカでのトレーニングを取り入れ日本の心療内科で19年の経験を持つ臨床心理士が、お子さんに最適なケアをご提案します。
・発達障害・自閉症(自閉症スペクトラム症)について詳しく知りたい方:
・発達障害ケアについて一般的な流れを知りたい方:
→「子供が自閉症と言われたらどこへ行く、横浜市2019年版」
・当ルームのサービスの流れや特長を知りたい方:
・当カウンセラーのプロフィールや考えを知りたい方:
・家庭でできる、関わりながら様子を見る時のポイントが知りたい方:
PYC子育てラボ(発達障害専門カウンセリングルーム)
〒231-0032
横浜市中区不老町1-2-1 中央第6関内ビル302
こんにちは。すっかりブログをご無沙汰しております。自閉症専門カウンセリングルーム、臨床心理士の菅原です。
なんと7月が今日で終わってしまうのですね。湿気も多くて曇りか雨の日ばかり。。。調子がなかなか整わず、辛いですね。コロナの状況も厳しく、先が見えない感じが続きます。
一方、その間私は何をしていたのかというと...
ポリヴェーガル理論てなんなのだろう、ということについて、だいぶシンプルに伝えることができるようになりました。理論に基づき開発された Safe & Sound Protocol™️を実践するうちに、実際体験されたクライアントさんからの声を伺い、整理されてきたのです。
ポリヴェーガル理論が提唱する、自律神経システムが「安心」「安全」を感じるための要素は3つあります。
上の図は、Deb Dana によるもので、最新のSSP Digital Facilitation Certificateの研修で使われたイメージです。
このご無沙汰の間、Safe & Sound Protocol™️をリモート配信で、お付き合いの長いクライアントさんの皆様にプロジェクトご参加いただいています。ここまでの呼吸プロファイル関連研究からベストの効果をあげるよう、それぞれの方に合わせた準備とフォローアップを行う形式です。上の図は現在SSPが与える効果について各神経系とのつながりがわかるものです。
そしてなんとこの間!日本臨床心理士会新型コロナウイルス対策援助対象に認定されました。
疾病への効果・関連研究も進んでいます。
SSPのFacebookでここ数年多く、親御さんからの問い合わせが続くのはPANDA、小児自己免疫性の精神神経疾患のお子さんに効果があるのか、ということです。ほかにも遺伝性の疾患、例えばプラダウイリーPWSについては継続した臨床研究が行われています。
大人も子供も、試していただくうちに、よくあるのは消化器系の反応。SSPは腹側迷走神経系への刺激、かつその神経伝達はとても早い! 「なんかやだな、学校行くの」となると結構すぐお腹が痛くなる、といった例でもわかる通り、神経システムの反応の中ではとても早いわけです。
こんにちは!自閉症専門カウンセリングルーム、臨床心理士の菅原です。
外出制限も続き、なんだか閉じ込められていて気持ちも上がらない、体調もすぐれない...ダメダメループになりがち、など報道もよく目にします。
ところが!
私のところでいろいろ相談して取り組んでいるお母さん方とお話ししていると、むしろ、この時期だからできることが充実し、よかったかも! とか
子育てする側もエネルギー充填できたりしちゃって、もしかしたらこの時期は棚ぼたかも、
なんてお話が増えてまいりました。
直接お会いして、もらえるエネルギー・相互にやりとりするからこそ生まれる新しいアイディア・限りない発展のチャンスなど、代わりになるものはない。
けれど、今・ここで、何かできることがあるかも、とちっちゃな光が見えると、これも良いかも、あれも良いかもと視界が違ってくる、こんな経験ができるのも、引き続きお付き合いいただいているから。
本当にありがたいことです。
話はテーマに戻りまして、こちらは自分の声と骨、脳のループのフィードバックを使うサウンドセラピーツールです。
ForBrainは、イギリスの教育に関係するテクノロジーに与えられる賞 Bett Award(2015)など、数々の評価もあり、家庭だけでなく、学校・セラピーセンター・言語聴覚士セラピーなどで長年使われています。
私のところでは、基本的な聴覚処理の様子と合わせて身体・感覚・認知各領域についてアセスメントした上で、リスニングプログラムで聴覚処理を整えながら、あるいはある程度調整がうまく進んだところで、ご家庭にお貸しして使っていただくことが多いです。
来談して試していただく、あるいはサウンドセラピーのセッションでヴォイスプロなど使って調整していくことが難しい情勢で、特にフォーブレインをご自宅で並行して使っていただくことが発達支援ツールの一つとして、より大事になってきます。
これまで時々安くなるセール期間にブログでご案内してきましたが、今後アフィリエイト利用で40%安くなるそうです。
◉空導とは
耳の中を通って、空気が振動して伝わってくるのが空気伝導、空導 Air conduction ですね。
図は中耳の構造です。
中耳を通って、3つの小さい骨に伝わる振動を、図のような構造を介して、聴覚神経へ伝え脳神経回路が処理することで、音を脳は受け取ります。
遠方にお住まいのクライアントさまです。
お父さんが、はるばる横浜にお越しになりSSPを体験して導入を決意、実際ホームプログラムを実施したのが昨年の8月でした。
ご自宅で8歳になる息子さんを抱っこ・おんぶしたりしながら、SSP実施。これはいったい??とご家族も不思議に思っていたかもしれません。
SSPを聞いている途中のお顔の写真含め、詳細な報告をいただきました。直後の様子にも少し変化がありましたが、どうなっているかなーと思っておりました。
すると!
1月末にこんな嬉しいメールが届きました。現在続きのホームプログラムを開始するところです。
>菅原靖子様
>あけましておめでとうございます。
>昨年は大変お世話になりました。
>ずいぶん、ご無沙汰してしまいました。
>〇〇もあれから本当にいろいろと変化がありました。
>まずびっくりするほどに明らかな変化で言葉での指示が通るようになりました。
>声かけだけで一緒に過ごすことができます。
>コトバはまだはっきりと出ませんが、模倣をさせるとお菓子が欲しい時などですが、頑張って模倣するようになっています。
> 外出時にはトイレも身振りですが、明確に教えてくれるようになってきましたし、不快感も感じているようでせかすようになってます。
>以前は車に乗っても助手席が自分の席と思っているようでしたが、最近はお兄ちゃんや妹たちと一緒に過ごしたいようで自分で後部座席のお兄ちゃんと妹の間に座ってます。 外で歩くときもお兄ちゃんと歩くようになりました。
>ほんとに最近ですが、言葉と同じぐらい課題だったトイレの大の方を自分でトイレにいってするようになりました。急に変わったので、こちらもなぜ?とびっくりです。
>菅原さんからSSPをお借りして半年でものすごい勢いで変化してきています
>本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
>以前にご紹介のあったサウンドソリ、ホームプログラムも希望できればと思っています。予定できればと思いますので、ご都合など教えてくださると嬉しいです。
上記のような変化がSSPを通じて起こったということは、
1)聴覚刺激が有効だった:人の声の範囲の周波数に聴覚処理を整えることが言葉・神経システムその他の基礎部分の成長のために有効だった
2)聴覚を窓口とした迷走神経への刺激が「安心と感じるシステム」を稼働させた、五感三覚などから脳に届く「安心」して大丈夫、というメッセージ、ニューロセプションが変わり、周囲からの感覚入力が本来のシステムで処理され神経システムに定着し始めた
3)神経システムが整った結果、トイレの問題は内受容覚につながっている自律神経システムの本来の成長の過程をたどれた結果改善した
といった見方ができます。
SSPの前から、こういった変化がお子さんに起こることはよくありました。対人関係発達支援法 RDI, Relatioship Development Interventionsを通じ、
・自分の表情⇆相手の表情、相手の音調への気づきが増しコミュニケーションがつながった(→安心感、ニューロセプション↑)
・co-regulation(相互調整・相互循環)が増えていく:周りの人とのやり取りが増えて「知りたいから見る」「わかる」「できる」「自分でやりたい」が増す
が大きな要素です。ただ良いサイクルが回り始めて半年はかかる...
よく考えてみるとSSP後半年経ったのと同じことですね。でもすぐ見える変化もある、というのがSSPの特徴です。
SSPは5日間のアプローチで、今回のお子さんの場合は、その前後からご両親の注視・ポイントを押さえた関わり・介入で変化を見た末の6ヶ月だったと言えると思います。
元来SSPは単独で完成するプログラムではなく、目指す改善や成長に合わせて、前後にいろいろなご提案をくっつけて進めています。開始前に準備の音源・リスニング、サウンドセラピーツールを取り入れ、SSP後にも効果を維持し高める介入法をご家庭の状況やお子さんに合わせて選び、お勧めしています。
ちなみにこのご家族は大家族でご兄弟が多く、おじいちゃんおばあちゃんがご一緒にお住まい、お父さんが臨床心理士・公認心理師、お母さんが小学校教諭をされています。車で出かける時の「一緒」うれしいですよね!!
You can choose 'English' from the menu.
You can't give up what you hope for your child!! Ask about what we can do for ASD, ADD, ADHD, SPD, Dyslexia, Dysgraphia, Hyperacusis or other problems when children learn to grow, confident in navigating in a dynamic world.
You can book an initial meeting on Mondays, Tuesdays, Thursdays and Fridays, 10:30 through 16:00. We offer 15 minutes free pre-meeting specifically on Mondays.
Yasuko Sugawara M. Ed.
Counseling Psychology
Safe & Sound Protocol™️ Provider & iLs Associate
RDI®Certified Consultant
Certified Clinical Psychologist in Japan