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ディスレクシアの苦しみ

<これはiLsホームページの2016年11月1日ブログ(http://integratedlistening.com/blog/2016/11/01/the-pain-of-dyslexia/)翻訳です>

 

iLs 開発者/臨床責任者DR. RON MINSON ディスレクシアの子供を治療する方策について語る

 

9月のブログではミンソン博士から分離不安に関する知見を伺いました。その反響が大きかったので、「ドクターが語る!」をシリーズで掲載することにしました。 

 

iLsスタッフ: ディスレクシアとは実際どういうもので、どのような特徴、症状のことを言うのでしょう。

  

Dr. Minson:  ディスレクシアは「読み」に関する問題です。ですが一般的な見方とは異なり実は教育上の問題ではなく、脳の問題で、文字、文章を読むことが難しい、あるいは読むことができないことを言います 。鏡文字、字や数字が左右逆になってしまうことがとてもよくありますが、それは違います。また、ディスレクシアは言語の障害と考えられる部分もあり、その場合は自分の考えをつかみ、表現することが難しいのです。ディスレクシアは、就学に伴い読むことを学び始める過程で表面化する「読み」に関する問題です。そのせいで「学習障害」として誤った受け取られ方となることが多く、教育の仕方を変えることでうまく改善できると期待されてしまいます。そうではなく、ディスレクシアはお子さんの脳に関係する問題だと理解するのがお子さんを援助する最初のステップとなります。

 

iLs スタッフ:実際にディスレクシアはお子さんにどのように影響しますか。

 

Dr. Minson: もちろん人によって違った影響の出方があるのですが、ディスレクシアのために本当に苦悩する場合も珍しくはありません。私は娘が、持てる力のすべてをかけて他の人と同じように読めるようになろう、と努力しているのを目の当たりにしました。 社会、つまりは周囲はその努力をしている人に対し誤って、怠けているのだ、教えに従わないからだ、あるいは興味が持てないからだという見方をします。娘本人は、精一杯努力し、あらゆる限りのセラピーを続けましたが、いずれも改善にはつながらず、もともとは元気な、明るい自己イメージを持つ子だったのに、自分に全く自信の持てない、失敗の塊のような子になってしまいました。

 

iLsスタッフ: ディスレクシアの原因は何なのですか。

 

Dr. Minson: 原因はこれと特定されていませんが、遺伝と神経生物学的な問題が関わっています。 ディスレクシアは脳神経において音声処理が違うことが明らかです。ディスレクシアの子供は文字記号を音に置き換える(解読する処理をする)ことができません。 「耳で文字を読む」ということわざがこれに当たります。「読むことがうまくできない」のは決して努力が足りないとか、やる気・知性がない、ということではないのです。実のところディスレクシアの人は標準かそれ以上の知能を持つ傾向にあることがわかっています。

 

 iLsスタッフ: ディスレクシアを治す一番良い方法はなんですか。

 

Dr. Minson: いろいろなやり方やセラピーが有効です。ディスレクシアが引き起こす副次的な問題を避けるために早い時期、幼児期などからの取り組みは特に有効ですが、年齢にかかわりなくどの年齢の方にでも有効な方法はあります。 ディスレクシアは聴覚処理の障害と身体全体の統合がうまくいっていないことが関係していることが多いので、音を利用した複数の感覚刺激を使うセラピーが最初の正しいステップです。感覚統合がうまく起こる、つまりは脳の内側(大脳皮質下)からの「ボトムアップ」のアプローチが成功すると、文字の手前のフォニックスや読みに関するプログラムのような、より脳の「トップダウン」方向のプログラムがとても効果的になります。

 

iLs スタッフ: iLsはDyslexiaに効果がありますか。

 

Dr. Minson: もちろんそう思っています。私の娘にものすごい変化があったように、iLsが大きな効果が持つと思います。「読む」ことのような高次の脳の機能は脳幹と小脳から適切な情報入力が行われるかどうかによって決まります。Lsの音と動きを組み合わせたアプローチは脳の大脳皮質下の活動を活性化し、脳幹と小脳が適切に感覚情報を処理し大脳皮質にその情報がつながるよう改善します。この結果として、最終的には必要な脳の神経回路のつながりを活性化し、耳と脳が鍛えられ、言語に関係する周波数を分析し処理できるようになります。iLsの複数の感覚刺激を使うアプローチで、根本的に娘がディスレクシアの苦しみからを解放されたのは運が良かったと思います。

 

もう一つ、ディスレクシアの症状を改善するツールとしてVoice-Proがあります。これはヘッドセット二つにマイクを接続した機器で文字、言語を「解読」するスキルを身につけるために非常に優れたツールで、フォニックスや読みに関係するプログラム実施にも使えます。

 

Voice-proを装着していても体を動かすことができるので、じっと机に座って何かするのはつまらないのと違って、例えば実生活での場面を想定、真似して、楽しく練習するのにもいいですし、実際に応用しやすくなります。

 

Brain IDEAS Symposiumでミンソン博士が講演しているクリップが以下をクリックすると見られます。

Dr. Minson discusses dyslexia at the Invisible Disabilities Association’s annual Brain IDEAS Symposium. (Dr. Minson begins at 1:55.)

 

 

Dyslexia and Learning Disabilities with Ron Minson MD: 2016 Brain IDEAS Symposium

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他に  

 

how iLs helps with reading 「iLsでどう読みを援助するか」

Voice-Proに関する説明

Dyslexiaに関するケース研究

 

 

など、iLsサイトにあります。もちろんPYCで治療計画を一緒に立てて取り組むことができます。ご希望の方はメールでご連絡ください。